▼書籍のご案内-序文

中医免疫学入門



 国内では近年,中医理論と現代免疫学とのかかわりがますます重要視されるようになり,いずれの定期刊行物や内部資料にも報告がみられる。ここに初めて,劉正才先生と竜煥文先生が1976~1981年の度重なる総括を国内の大量の文献と結びつけて編集し,中医および免疫を研究する諸氏の参考に供するはこびとなった。
 本書は次の3つの部分からなる。
1.中医学の免疫学に対する認識――理論面で中医と現代免疫学の基本知識を結びつけ,多くの臨床と実験結果を解析している。
2.中薬と免疫――免疫反応におよぼす中薬の影響を数多く記録している。
3.よく見られる免疫疾患の治療――中薬による免疫疾患の治療成績を紹介している。
 このように,本書の内容は豊富で,今後の中医免疫学の発展に一定の役割を果たすであろう。

中国医学科学院
謝 少 文
1982年8月 北京にて